85mm単焦点レンズといえば用途的にはポートレートがメインだろう。ただ僕が撮影するものは家族写真やスナップが中心になり、さすがにネットの海に家族の写真を公開させるわけにはいかない。ということで約半年ぶりの更新は85mm単焦点レンズでスナップに挑戦するべく地元の福岡を撮影してみた企画とする。
85mmという焦点距離
85mm F1.4 DG DN | Art
使用するレンズはSIGMAの85mm F1.4 DG DN | Art
SONYのカメラで85mmの単焦点といえば王道的にこのレンズになる。
開放1.4からキレがあり、絞りこめば画素数を最大限活かした描写力が出てくる。
ポートレートを撮るならこのレンズなしに機材を選べないのではないか。
中望遠域
85mmという焦点距離は中望遠に当たる。
比較的近距離にある主題を際立たせる写真を撮ることに適しており、やっぱりポートレートが定番どころといえる。
遠景を撮るには焦点距離が足りないし、テーブルフォトではあまりにも近すぎる。
日常使いをするには相当難易度が高いといえる。
いざ福岡天神へ

天神と言いつつ隣のエリアである大名へ。
「徒歩2分 ザ・サワーあります」という暖簾の文字が気になる。
徒歩2分とはどこのことを指しているのだろう?

大名の空はある意味天神より狭い。
細い路地に面した雑居ビルや個人店、マンション、戸建て住宅まで。所狭しと様々な建物がある。
ただでさえ狭苦しいのに、その建物を結ぶように無数の電線が張り巡らされている。
地中化するには敷地が足りないのかその辺りはよくわからないが、見上げればとにかく電線の網で覆いつくされている。

天神で一枚。
渡辺通に面した天神ビルの歩道にある謎の構造物。
おそらく天神地下街との通気口と思われる。
全体はこんな感じ。
どこを切り取るか非常に頭を悩ませてくる。常に背景の引き算をしないとなかなかシャッターを切ることができない。
しかしそこにおもしろさがあると段々気づいてきた。

アート的な壁画の一部を切り取る。
SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art のパキッとした絵作りがよく表れていると思う。

白と黒を基調とした店先に赤い自転車があり、ワンポイントのようで際立っていておもしろかったので撮った。
白い椅子の外側は荷物が積まれて散乱としていたが、85mmという焦点距離のおかげで背景整理がしやすかった。
モノ相手であってもポートレートのように撮影する意識が必要になってくる。

この写真を撮った季節はちょうど梅の花が咲くころだった。
梅の花を主題に、開放F1.4で撮影してみる。
びっくりするくらい背景がとろけており、もはやその様相はAIアートのように曖昧で抽象的なものになった。
今になって思えば梅の花相手に開放で撮影することはなかった。これは改めてリベンジする。
開放が一番難しい。
スナップはできる
限られた範囲をどう切り取るか、その思い切りの良さがあればスナップはできる。
ただいつもより縦構図での撮影が多くなりがちになる。
横の情報より縦の情報のほうが背景まとめやすく、それでいてどこで何を撮影したかわかりやすくなるからだと思う。
