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フィルムカメラを持って長崎の街をあるく【映画「きみの色」舞台探訪】

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福岡在住。
サークル「Photorips」代表。
本業は企業の広報。たまにマーケティング。使用機材はSONY α7Ⅲ、Nikon FE、GRⅢxです。
詳しくはこちら→「どこか遠くへ行きたいと思った」

映画「きみの色」を観て、衝動的に長崎に行きたくなった。

きみの色のモデルは長崎。モデルとなった場所に行くこと、つまり聖地巡礼ではあるけど、あれほどまでに長崎の街を美しく見せられたら聖地であることを除いても行きたくなる。

長崎特有の坂、路面電車、港、海。

九州在住の自分にとって当たり前と思っていた景色が、もしかしたら当たり前ではなく特別な景色かもしれない。

フィルムカメラを二台持って長崎へと向かった。

フィルムカメラ

今回持っていくカメラは下記の二台。

・Nikon FE
Ai Nikkor 50mm f/1.4S

・Canon Autoboy MINI T

基本はNikonの50mmで撮影し、広角をAutoboyの38mm、望遠を同じくAutoboyの70mmでカバーする運用。

これでスナップ写真なら撮れないものはない。

ちなみにフィルムはどちらもKodak ColorPlus 200を使用している。

きみの色の舞台、長崎市

きみの色の舞台に沿って長崎の街を訪れてみた。

ドンドン坂

グラバー園から徒歩5分ほど、南山手町にある歩道のドンドン坂。

映画や写真で見るよりも思った以上に急坂で驚く。

坂の途中で。

写真左に向かって上り坂が続く。

息を切らしながら登頂。劇中では登場人物が通う学校の生徒たちが軽やかな足取りで駆け上っていった。彼女たちの若さ、元気よさを体感するには十分なほど太腿当たり筋肉に疲労を感じていた。

上り切った坂を見下ろしてみる。

山、海、軍艦、坂。

長崎を象徴するような景色が凝縮されたような景色が広がっていた。

なるほどこれは美しい。いかに地形とうまく付き合ってきた長崎の歴史と特性を感じることができた。

グラバー通り

ドンドン坂を上って左手に行くと、映画のカットで出てきた場所が見えてくる。軽やかな生徒の足音が聞こえてくるようだった。

小曽根乾堂通り

ドンドン坂を上る前の通り。

ここの通りもきみの色の舞台となっている。

ゴミ拾いをしているシーンが思い起こされる。

さらに進んでいくと聖バレンタイン祭のお知らせを見た掲示板があった。

登場人物が進んでいく方向、つまり地理関係がきちんと現実とリンクしている。

振り返るとこんな感じ。

クレーンの赤白が映える。

観光通り

長崎の中心地、観光通り電停もまた聖地のひとつ。

Autoboyの38mmで撮影したが、路面電車が写真を占領してしまった。

もっと引いて撮るべきだったと反省。

観光通り電停から崇福寺方面を撮影。

路面電車や街並みの雰囲気も相まって、まるで昭和に撮影したような古びた写真になった。

決してデジタルでは撮れない雑味な写真がフィルムなら写せる。これがおもしろい。

中通り商店街

トツ子がきみちゃんを探すシーンで登場。

ここで中古楽器屋から出てきたルイ君とすれ違っている。

映画で観た景色がそのまま出てきたようだった。

この道路がしろねこ堂へと続く小道がある通りだ。

実際には民家が密集しているエリアになる。

長崎港ターミナル

大波止電停から降りて歩くこと三分程度のところに長崎港がある。

五島と長崎を結ぶ港で、もちろん劇中にも出てくる。

赤迫

長崎電気軌道の終点である赤迫。

きみちゃんが居候している祖母の自宅の最寄り駅だ。

38mmで撮影したが、ここでも車両がいっぱいに写るカットとなってしまった。まるで電停とわからない。リベンジしたい。

映画では出なかった長崎の街並み

きみの色の舞台以外にも、長崎の街を歩いていると写真に撮りたくなる景色に次々と出会う。

大浦展望公園

やはり長崎といえば坂。

坂というかもはや山ではあるけど、所狭しと家が建ち並ぶ景色は圧巻。

それでいて海も近い。いかに居住可能なスペースを開拓しているかがわかる。

このような歩道の階段がいくつも張り巡らされている。

どのようにしてこの地に住むか、人間の技術と執念が垣間見える。

南山手レストハウス

無料で入れる南山手レストハウスではきみの色のパネルが飾られていた。

こういうのを見ると街と映画が互いにいい関係にあり、本当に聖地なんだと実感する。

外に出て窓からパネルに焦点を合わせ撮影。

長崎電気軌道

長崎市内中心部を移動するには路面電車を使うのが便利だ。

レトロな車両はブレーキがかかるたびに悲鳴にも聞こえるほどの軋む音が響くが、それも味わい深い旅情の引き立て役となる。

長崎電気軌道は1回乗車で140円均一の運賃と非常にリーズナブル。地元民や観光客の移動の足として、時刻表を気にすることなく頻繁に運行されている。

ちなみにこの日は1日乗車券(600円)を購入していた。ガタンガタンと揺られながら、ふと気になったスポットで降りては長崎の街を自由に移動することができた。

中島川と眼鏡橋

長崎市中心部を貫く中島川は観光において切ることはできない。

この川に架かる眼鏡橋もまた非常に有名な観光スポットで、水面に映るアーチがその名の通り眼鏡のように見えるというもの。

おそらく九州に住む小学生は修学旅行で絶対といっていいほど写真を撮っているはず。僕も小学生時代、この橋を写ルンですで撮影した記憶がある。それを大人になった今フィルムカメラで撮影している。

稲佐山

夜景で有名な稲佐山へロープウェイを使用して登ってみた。

日没寸前だったため、なかなか撮影には苦労した。所狭しとビルが敷き詰められているのがわかる。

振り返ると五島灘に沈みゆく夕陽が見られた。

夕陽もさることながら、手前のシルエットとなった山々の景色も美しく、絶景と言って差し支えないだろう。

やがて日は完全に沈み、長崎の街が光に包まれる。

煌々と輝く中心地の街並みは力強さを感じられた。開放F1.4とはいえ、ISO200のフィルムで撮影するには無理かと思われたが、なんとか写すことができてよかった。

なおスマホのP30 Proで撮影するといとも簡単に綺麗な写真が撮れてしまう。

なんなら肉眼で見た景色もこれに近い。デジタルは偉大。

まとめ

きみの色の聖地巡礼目的で来てみたものの、カメラを持って歩いてみると長崎の街全体が魅力で溢れていた。

また今回はフィルムカメラメインで撮影したが、これも正解だった。

長崎の建物、路面電車、坂、川など、そういった街を形成する雰囲気が全てフィルムカメラとよく合っていた。

長崎を訪れる際は写ルンですを持参するといいと思う。

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