6月9日に楽天GRストアでGRⅢxを購入していたんだけど、ついに9月3日、約3カ月の納期で手元に届いた。
これが届いたから東京に行く!というわけではなく、もともと9月8日~9月10日の2泊3日で予定していた5歳の娘との二人旅行に間に合った形となった。
子供を連れているとどうしても荷物が多くなってしまう。ただでさえ子供の着替えでバックパックがパンパンになるのに、おもちゃが入っている娘のリュックも結局「重いからパパ持って」と言われてしまう展開は織り込み済み。
一時期はカメラを持っていくのもどうしよかと悩んでいただけに、出発の5日前になってGRⅢxが届いたのは本当に奇跡でありがたかった。
RICOH GRⅢx
感動の対面。
こちらがGRⅢx
シンプルなデザインながら高級感がしっかりと感じられ、それでいて軽い、軽すぎる。
バッテリーとSDカード込みで約262g。これはスマホより50gほど重いくらいなんだ。
本当にAPS-Cセンサーが積んでいるのか疑わしくなってしまう。
なぜGRⅢxなのか
結論=標準レンズが好きだから。
もともと無印のGRⅢというカメラがあり、こちらはフルサイズ換算(以下略)で28mmの単焦点。
対して僕が買ったGRⅢxはGRⅢのマイナーチェンジモデルで、画角が40mmの単焦点となっている。
28mmと40mmでは大きく画角が違い、簡単に言えば28mmはスマホに搭載されている広角カメラがそれに近い。
40mmはやや望遠気味であり、人間の視野に近いと言われている。
広角のほうがより広く写るため、写真を撮影する際に入れたくない情報まで画角に収まってしまうことがある。この背景整理が面倒な上に気軽に広角を扱える気がしないので40mmのGRⅢxを選んだというわけ。結果として正解だった。
特に僕の場合α7Ⅲに装着する24-105 F4のズームレンズでは35mm~50mmの画角をよく使うし、フィルムカメラにおいては35mmと50mmの単焦点レンズ二本のみ所有している。
だからGRⅢxの40mmは使い慣れた画角ですんなりと直感的に受け入れられた。
GRⅢxのイメージコントロール ネガフィルム調が優秀
GRⅢx(GRⅢ)にはカメラの設定で色味を変えてくれる機能「イメージコントロール」があり、その中のネガフィルム調が優秀だ。
ネガフィルム調という名前の通りネガフィルムで撮ったような色を再現して出力してくれるんだけど、これが撮って出しでSNSにアップしてしまえるほど自分が出したい色が出てくる。
今回の東京旅行は全てネガフィルム調の撮って出しで掲載している。
飛行機に乗る
福岡→成田(往路)
福岡空港にて。
地下鉄の改札を出るといつも天井を見上げてシャッターを切る。
この幾何学模様と空の組み合わせが近未来的でワクワクする。晴れていたらなおよしだった。
離陸直後に撮影。
博多ポートタワーやボートレース福岡、大濠公園、福岡PayPayドームなど福岡市を象徴するスポットが一望できる。
搭乗した飛行機はPeach航空で成田行き。
離陸から10分もすれば雲の上にでる。
背の高い雲のてっぺんを覗く。
9月とはいえ、まだまだ夏のような気候だった。
Peach航空では機内のWi-Fiに繋ぐことができ、専用のサイトで現在どこを飛行しているかがわかるフライトマップを閲覧することができる。
行先は成田空港なんだけど、写真からもわかるように飛行機は本来の進路より少し右にずらしている。
この日はちょうど台風13号が東海地方に接近していて、それを迂回する形で飛行している最中だった。
無事に台風を迂回して伊豆半島南端上空を飛行。
成田空港に着陸。
台風の影響か、風はあまり吹いていなかったがそこそこ強い雨が降っていた。
飛行機を降りてバスでターミナルへ移動。
F2.8のおかげで雨降りの暗い車内でも綺麗に撮れる。
成田空港第一ターミナルに到着。
国際線とは違って国内線ターミナルは非常に簡素。LCCが集まる第三ターミナルより何もないんじゃないか。
成田空港の国内線需要はトランジットがメインだと思うから充実させたところでって話ではある。
ただ国際線の到着ロビーも兼ねている関係で国際色豊かな異国感を味わえるのは羽田と違ってお得。
成田→福岡(復路)
帰りの飛行機でもGRⅢxは機窓スナップの強い味方となってくれた。
千葉県上空にて。積乱雲と晴れ間の境目がくっきりと表れた。
九十九里浜。
海岸線の曲線が美しい。
山口県長門市上空。
長門市市街地が写真右上に見える。
山口県角島沖上空にて。
水平線の向こうに入道雲の頭が見えた。
おそらく方向的に朝鮮半島、韓国の蔚山とかその辺りだと思う。
もちろん朝鮮半島自体は霞んでいて見えるはずもないけど、あの雲の麓には外国があると思うとやはり飛行機はロマンがある。
福岡市上空にて。
着陸が近づいてきた。写真では福岡PayPayドームや福岡タワーの百道浜地区や西新のタワマンが見える。
逆光が強くコントラストが弱い写真となった。
無事に着陸。
LCCなのにボーディングブリッジを使用できたのでちょっと得した気分。
α7Ⅲで飛行機の窓から見える景色を撮影するには少し抵抗感があった。
仰々しく大きなカメラを構える姿が周囲から目立つのではないかと思い、あまり撮影自体が乗り気にならなかった。
ところがGRⅢxならサイズ感的にスマホ感覚で撮影でき、さらにシャッター音が控えめなため周囲に気を散らすことなく気になった景色をパシャパシャと気軽に撮影できた。
身軽な写真旅ができると思うと今後の旅ではマストアイテムになること間違いない。
また旅行の楽しみができた。