どうせ出かけるなら自転車で
このブログは旅と写真をテーマにしている。
旅と写真の相性は抜群のいい。旅をするなら写真を撮る。写真を撮るなら旅をする。見慣れない景色は非日常だから、普段撮らないような画角や被写体など、撮影したいと思わせる直感が抜群に働く。そして何よりも思い出の振り返りにもなる。だから旅をすれば写真を撮る。このブログの主体的テーマだ。
とはいえ毎週のように旅行に行けるような時間とお金もないので、撮っているスナップ写真は地元福岡のものが大半だ。
地元になると前述の旅とは逆になるため、目の前に広がる光景は見慣れた日常だ。何気なく歩いていても直感は働かない。地元で写真を撮るときは常に視線を動かし視野を広くする必要がある。
電車を使って博多や天神に行ってもそこで撮るものは限られている。
だから自宅から博多や天神に行く途中を撮ればいい。
そこで活躍するのが自転車だという話。
自転車のメリット
自転車のメリットは何よりも小回りが利くところだ。軽自動車の比ではない。原付よりもずっと小回りが利く。これを超える乗り物が他にあるだろうか。目的地に行くまでの道のりの途中、知らない道を通ってみることが精神的にも物理的にも壁が少なくなる。
それと交通の流れに乗らなくてもいい。気になるスポットがあれば止まってみたり、引き返してみたりすることが簡単にできる。これが写真を撮るうえで重要なポイントだと思う。走っている途中に「あっ、今の景色いいな」って思ったらすぐに撮ることができる。車なら簡単にこうはいかないのだ。
スナップはとにかく「あっ」と思うことが大事。あっと思ったら写真を撮る。この感覚がないとスナップ写真は撮れないと思っている。
気になることが重要なんだから、同じくらい立ち止まってみることも重要になる。
前述の通り、自転車であれば普段通らないような知らない道を気軽に走ることができる。知らない道は自分にとって非日常だから、遠出の旅と同じように直感が働いてシャッターを切る回数が増える。
ほかメリットといえば行動範囲が広がることだ。
例えば天神からかもめ広場に行こうとする。
公共交通機関であれば
福岡市営地下鉄空港線「天神駅」→「大濠公園駅」→ 徒歩10分 → かもめ広場
といったアクセスになる。
それが自転車なら決められた道順に頼ることなく自由自在に自分で道のりを決めることができる。
目的地に行くことだけを考えたら電車やバスのほうが便利だけど、今回はスナップ写真を撮ることが目的の行動だ。
そうなると様々なスポットに立ち寄りながら目的地を目指せるほうがよりシャッターを切る回数が増えるはず。
自転車スナップに必要なモノ
自転車
Tern Verge N8
折りたたみ自転車で、いわゆるミニベロ。
重量は11kgほどと軽い。そして見た目に反してスピードが出る。ロードバイクほどではないけど、クロスバイク並みには走ってくれる。取り付けているスピードメーターによると最高で40km/h、巡行25km/hといったところ。
まぁスナップしながら走っているため、それよりゆっくり走っていることがほとんどではある。
軽やかに動いてキビキビ止まる。小回りは効いてるし、のんびり走っていてもスタイル的に違和感がない。まさにスナップ向けの自転車だと思う。
バックパック
モンベル アウルパック
両肩に負担を分散させ、ズレる心配がない安定しているリュックがオススメ。
ショルダーだと自転車を漕いでいるうちに体からズレてしまう。それに片方の肩にだけ負担が掛かり続ける。自転車とは相性が悪いと思っている。
モンベルのアウルパックは20Lの容量を誇りながら重量は620gと軽量モデルだ。
リュック自体が軽ければ背負うのも楽になる。自転車走行は軽量化との戦い。
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1123888
カメラ
RICOH GR IIIx
たまにα7Ⅲやフィルムカメラを提げて自転車スナップをすることもあるけど、結局のところGRⅢxに落ち着く。やはり最強のスナップシューター。
あっ、と思ったら立ち止まってすぐに撮影できるコンパクトなGRⅢxは自転車スナップとも相性が良い。小回りが利く乗り物に乗りながら小回りが利くコンパクトカメラが使えないわけがない。最高の組み合わせ。小さなボディながらAPS-Cセンサーを積んでいるのは正直バグ。
GRⅢx以外の機材では単焦点レンズを付けたカメラを持っていく。ズームが効かない分取り回しがよくなるからだ。
自転車スナップは何よりも機敏さが大切になる。
さあ出かけよう、自転車で!
地元でスナップをするならこの上なく便利な自転車。
何十年過ごした街でも知らない景色にたくさん出会える。
写真はとにかく枚数を撮ることが大事だと思っている。いくら旅行が趣味でも生活の大半は地元で過ごすことになるんだから、今こそ地元の視点を変えてみるべきだ。そのきっかけを自転車はいつでも僕たちに提供してくれる。
自転車に乗って写真旅に出かけてみよう。