GRⅢx 旅行記 福岡県

【GRⅢx】猫の島「相島」を散策する

あうりん

あうりん

福岡在住。旅行と写真が趣味。
27歳のときに初めて島根を訪れて以降、山陰地方の魅力にハマりました。
使用機材はSONY α7Ⅲ、Nikon FE、GRⅢxです。
プロフィールはこちら→「どこか遠くへ行きたいと思った」

福岡には世界的に有名な島がある。

猫の島「相島」だ。

僕は特別に猫が好きなわけではないけど、一度は行ってみたいと思っていた。

世界的に有名ということは世界中に福岡県の相島に行きたい猫愛好家がいるということ。

相島と同じ福岡に住んでいながら行ったことないのは本当にもったいないのではないかと思えてきた。

というわけで平日に有給休暇を取得し、一人猫の島を訪れることにした。


フィルムカメラで撮影した記事はこちら。

SONY α7Ⅲで撮影したスナップ集はこちら。


猫からやってくる

自転車の後ろに黒猫がいた。

島だけあって潮風に晒されるからか、自転車のスタンドやタイヤのスポークなど金属部分が錆てしまっている。

現役バリバリとは思うけどその風貌から朽ちつつあるようなノスタルジックさを感じる自転車の後ろに黒猫がいる。

撮らない理由がない。

少し歩いたらまた別の猫がいる。

小学校の校庭と道路を隔てる塀の上を我が物顔で歩いていた。

まぁこの島にいる猫にとっては全てが我が物であることに間違いはないだろう。

そうこうして撮っていると

触ってくれといわんばかりにすぐそばで立ち止まった。ので、触らせてもらった。

写真からも伝わると思うけどモフモフしている。あと暖かい。

触られ慣れているのか、それとも触ってほしかったのかわからないが、こちらがいくら触っても意に介せずといった感じで猫は誰もいない校庭を眺めている。

さぁ島を散策しようかとその場を離れ、3分もしないうちに坂の上からまた別の猫が近づいてやってきた。

近づいてきたと思ったら僕のすぐそばで寝転がる。

触らせてもらう。

心なしか穏やかな表情をしている。猫が。

僕は普段あまり猫を触るような機会がないので、どちらかというと猫と触れ合うのはなんだか恐れ多いような気がしていた。

だから猫愛好家にとっては天国の島だと思う。こちらが近づかなくても向こうからやってきて体をすり寄せてくる。

触っても怒らないしむしろリラックスしている。

そりゃ世界的に有名になるわけだ。

島を散策

どうしても相島は猫が主題になってしまう。こればかりは仕方ない。

とはいえ相島は猫以外の風景を撮影しても楽しい場所である。

やっぱり漁船が集まった漁港は視覚的に訴えるものがあるし、普段見慣れていないのもあって特別感がでる。

それなのになぜか懐かしいような空気をもたらしてくれるのも漁港の魅力だと思う。

日本は海に囲まれているからか、日本人のDNAに漁業が刻みこまれているのかもしれない。

芝生の上に錆たショベルカーがあった。

動くのか、動かないのか、それさえもわからないほどずっとそこにあるような寂しさが感じられる。

まるで太平洋戦争で使用された後に放置され朽ち果てた戦車のようだと思った。

島を進んで坂を上った途中から一枚撮影。

島民が暮らす住宅街と、写真中央のやや右側に白い船が見える。この船こそ本土と相島を結ぶ定期便だ。

この日の波はかなり荒れていたんだけど、港内はまるで凪いでいる。防波堤に守られているのがよくわかる。

更に坂を進むと傾いたベンチとテーブルがあった。

玄界灘を挟んで本土が見渡せる。

しかしこの傾き具合、誰か利用する人はいるのだろうか。

やっぱり猫

しかし島を歩いて散策してもやっぱり撮ってしまうのは猫だ。

防波堤の傍らで休んでいる黒猫がいたとして、その風景の写真を撮らない人はいるのだろうか、いやいない。

赤色の板に黄色の文字で書かれた「とまってください」と、たぶん人と車のシルエット。それと青い海が対照的でおもしろい。

それだけでもおもしろいのに黒猫が休んでいる。

相島はそれが当たり前の世界だ。

帰りに

帰りの船は比較的穏やかだった。

行きの船はフィルムカメラで撮影した相島の記事を参照ください。地獄でした。

写真中央のやや上にある白い岩は「めがね岩」と呼ばれる新宮町のシンボル的存在だ。

ここからではどこが眼鏡なんだと思うけど。

新宮漁港に到着し、徒歩で西鉄新宮駅に向かった。所要時間は20分だった。

何気に人生初めての西鉄新宮駅。香椎花園前駅より向こうは未知の世界。

一応有人駅らしいが自動改札はない。

おそらく切符を購入して駅員にスタンプを押してもらうタイプだと思う。

二両編成の小さな電車。

間もなく発車の合図が鳴り、まばらな乗客を乗せた電車はゆっくりと走り出す。

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